1. 画面の構成
- 左のパレット — 基本素子と自作素子の一覧。クリックすると配置モードになります。MOS表記の流派(バブル / ソース矢印 / IEEE)や、抵抗・コンデンサ・インダクタの旧JIS / 新JIS表記もここで切り替えられ、配置済みの素子にも即座に反映されます。論理ゲートは「論理ゲート」グループにまとまっていて、見出しをクリックで開閉できます。
- 上のツールバー — モード切替(選択 / 配線 / 矢印 / テキスト / 枠)、回転・反転・破線・太線・整列・削除、アンドゥ・リドゥ、フォント、素子名の表示切替、全体表示、画像出力(コピー / SVG / PNG)、ファイル保存・読み込み、全消去。
- シートタブ — ツールバーの下。複数の回路図を切り替えます。
- キャンバス — 方眼ドットの作業領域。すべての座標は10pxグリッドに吸着します。回路が右端・下端に近づくと自動で広がります。
作業内容は自動的にブラウザ(localStorage)へ保存され、次に開いたとき復元されます。
2. 素子の配置
- パレットの素子をクリック(配置モードに入り、カーソルに半透明のゴーストが付きます)
- キャンバスをクリックすると配置。続けて何個でも置けます
- 配置中に R で90°回転、M で左右反転
- 右クリックか Esc で配置モードを終了
素子には接頭辞に応じた名前(R1, C2, M3...)が自動で付きます。GNDと端子には自動命名はありません。電源(VDD)とネット名には「VDD」「net」という名前が付くので、ダブルクリックで AVDD や Vout などに変更して使います。
基本素子
抵抗・コンデンサ・インダクタ・ダイオード・NMOS・PMOS(ボディ/バルク端子付きの4端子版もあります)・NPN・OPアンプ・電圧源・電流源・GND・電源(VDD)・ネット名・端子・チョッパ ⊗・ブロック(汎用の箱)が用意されています。
- 電源(VDD) — 電源レールのバー記号。VSSとして使うときは180°回転してください
- ネット名 — 配線に名前を付けるフラグ。配線を引き回す代わりに、同じ名前を付けて接続を示せます
AND・OR・NOT・NAND・NOR・XOR・XNOR・バッファの論理ゲートは「論理ゲート」グループにまとまっています(見出しクリックで開閉)。
記号の流派・表記の切り替え
- MOSFET — バブル / ソース矢印 / IEEE の3流派から選べます
- 抵抗・コンデンサ・インダクタ — それぞれ独立に旧JIS / 新JISを選べます
切り替えは配置済みの素子にも即座に反映されます。
3. 選択・移動・編集
↖ 選択(V)が基本のモードです。
- クリック — 素子・ワイヤ・テキストを選択(青色表示)
- Ctrl+クリック — 選択に追加 / 解除
- 空き地からドラッグ — 範囲選択(ラバーバンド)
- Ctrl+A — 全選択
- 選択物をドラッグ — まとめて移動。接続されたワイヤはリアルタイムで自動再配線されます
- R / M — 選択素子を回転 / 反転。2つ以上選択して R を押すと、選択範囲の中心を軸に配置ごとまとめて回転します(差動対ごと縦にする、など)
- Delete — 選択物を削除(素子を消すと接続ワイヤも消えます)
- ダブルクリック — 素子名・テキストの編集(その場に入力ボックスが出ます)
- D / ┄ 破線 — 選択中の配線・素子を破線に切り替え(もう一度で実線に戻る)。チップ境界のブロックや帰還経路の表現に
- B / ━ 太線 — 選択中の配線を太線に切り替え(バスや強調したい信号に)
- ⌗ 整列... — 選択した素子・テキスト(2つ以上)を縦一列 / 横一列に揃えたり、等間隔(3つ以上)に並べたりできます。差動対やカレントミラーを並べるときに便利です
- 🎨 色... — 選択した素子・配線・テキスト・枠に色(赤 / 青 / 緑 / 橙)を付けられます。スライドで信号経路を色分けするときなどに。「黒(既定)」で元に戻ります。色はコピペ・保存・画像出力にも引き継がれます
操作はすべて Ctrl+Z(戻す)/ Ctrl+Y(やり直し)の対象です。
4. 配線
─ 配線(W)でピン(赤い点)またはワイヤの途中をクリックして始点を決めます。経路は障害物(素子の本体)を避けて自動で計算され、曲がりが最少になるルートが選ばれます。
- 引き方 — 何もない所をクリックすると、そこを固定点(曲がり角)にして配線を続けます。ピンや既存のワイヤをクリックする、または何もない所をダブルクリックすると、そこで配線を確定します
- 途切れた配線の続き — どこにも繋がっていないワイヤの先端から配線を始めると、新しい線ではなく同じワイヤの延長として扱われます
- クリック地点はピン → 既存ワイヤ → グリッド点の優先順で吸着します
- 3本以上の合流・T字分岐には黒丸(接続点)が自動で付きます。接続していない交差は、水平側の線が小さく跳ねて(ホップ)区別されます
- ワイヤ同士の接続も保持されます — ワイヤの途中や曲がり角に別のワイヤを繋ぐと、相手のワイヤを動かしても接続点はその線上を追従し、自動で引き直されます
- 素子を移動すると接続ワイヤは自動で引き直されます
ワイヤの選択と編集(選択モード)
- 1回クリック — ワイヤ全体を選択。Delete で線ごと削除します
- 同じワイヤをもう1回クリック — 曲がり角から曲がり角までの、まっすぐな1区間だけを選択。Delete でその区間だけ削除できます
- 線の途中をドラッグ — その区間だけ平行移動できます。他のワイヤに繋がっている端は、相手の線上を滑って接続を保ったまま動きます
- 端点の付け替え — ワイヤを選択すると両端に白丸ハンドルが出ます。ドラッグすると先の位置を変えられ、別のピンに落とせば接続が付け替わります
5. 矢印(信号の流れ)
→ 矢印(A)は配線と同じ操作で、終点に塗りつぶしの矢じりが付く線を引きます。ブロック図の信号の流れなどに使えます。
- 既存の線の端を右クリック — その端の矢じりを付け外しできます(始点側・終点側それぞれ独立)
- 矢じり付きの端は線が少し短く描かれ、三角形ときれいに繋がります
6. テキストとラベル
フリーテキスト
T テキスト(T)でクリックした場所に注釈を置けます。素子とは独立していて、選択モードで移動・削除・コピペできます。ダブルクリックで再編集、空にして確定すると削除されます。
素子名ラベル
- ダブルクリックで名前を編集(R1 → R_load など自由に)
- ラベルをドラッグするとラベルだけを好きな位置に動かせます(素子を動かすと一緒に付いてきます)
- 🏷 素子名ボタンで全素子の名前を一括で表示 / 非表示にできます(フリーテキストは消えません)
ラベルとテキストのフォントはツールバーの「フォント」で切り替えられます(等幅 / Times / 明朝 / ゴシック)。
注釈枠
▭ 枠でドラッグすると注釈用の枠(点線)を描けます。チップ境界や回路の一部の囲みに使います。
- ブロック素子との違い — ブロックは素子なので自動配線が本体を避けますが、注釈枠は配線に一切影響しません。囲んだ中を配線が普通に通れます
- 枠線をクリックで選択(枠の中は素通しなので、中の素子は普通に触れます)。ドラッグで移動、四隅のハンドルでサイズ変更
- 作成時は点線です。D で実線⇔点線、B で太線を切り替えられます
- コピペ・矢印キー移動・アンドゥも素子と同じように使えます
7. コピー&ペースト
- Ctrl+C — 選択中の素子・ワイヤ・テキストをコピー。ワイヤは明示的に選択したものだけコピーされます(素子に繋がっているだけでは巻き込みません)。範囲選択でワイヤごと囲めば一緒にコピーされます
- Ctrl+V — 貼り付けモード。ゴーストがカーソルに追従し、クリックで連続スタンプできます。R で90°ずつ回転
- C(単独)— コピーして即貼り付けモードに入る複製スタンプ
- 自動命名の素子(R1など)は貼り付け時に新しい番号が振られ、手入力の名前はそのまま維持されます
- コピー内容はシートをまたいで使えるので、回路間の部分コピーもできます
8. 自作素子
パレット下部の+ 新規作成で、自分の回路記号を作れます。中央の + マークが素子の中心(配置時の基準点)です。
| ツール | 働き |
|---|---|
| ↖ 選択 | 要素をクリックで選択、ドラッグで移動、Delete で削除 |
| ─ 線 | クリックで始点 → クリックで線を確定。そのまま連続して描けます。右クリックか Esc で区切り |
| ○ 円 | クリックで中心 → もう一度クリックで半径を決める |
| ▭ 四角 | クリックで角 → もう一度クリックで対角を決める |
| ◠ 円弧 | 始点 → 終点 → 膨らませたい方向の順に3クリック。トランスのコイルなどに |
| あ テキスト | クリック位置に文字を置く(+, OUT などの記号内表記) |
| ● ピン | 配線の接続点。線の先端などに置きます。最低1つ置かないと配線できない素子になります |
| ✕ 消す | クリックした要素を削除 |
- マウスホイールでズームできます。Ctrl+Z も有効
- 「名前」はパレットの表示名、「接頭辞」は自動命名(D1, X2...)に使われます
- 保存するとパレットに登録され、基本素子と同じように配置・回転・配線・コピペ・SVG出力できます
- パレットの ✎ 編集で形を直すと、配置済みの同じ素子もすべて新しい形に変わります。× 削除は配置済みの個数を確認してから消します
- ⇩ ライブラリ保存 — 手持ちの自作素子全部を1つのファイルに書き出します。⇧ 読み込みで相手のパレットに取り込めるので、研究室内で素子セットを配れます(シート保存ファイルからも自作素子だけ取り込めます)
9. シート(複数の回路図)
- ツールバー下のタブで回路図を切り替えます。+ で新しいシートを追加
- アクティブなタブの ⧉ で複製(前の図をベースに別版を作るときに)、✎ で名前変更、× で削除(最後の1枚は削除できません)
- タブはドラッグで並び替えできます
- 自作素子・MOS流派・フォントなどの設定は全シート共通です
- アンドゥ履歴はシートごとに独立で、切り替えるとリセットされます
10. ファイル保存と受け渡し
- 💾 保存 — 現在のシートを
シート名.circuit.jsonとしてダウンロードします。使用中の自作素子の定義も同梱されるので、ファイルだけ渡せば相手の環境でもそのまま開けます - 📂 開く — 保存したファイルを新しいシートとして読み込みます(開いている回路は上書きされません)。同梱の自作素子はパレットに自動登録され、手持ちの素子と名前が衝突しても安全に取り込まれます
- 📋 コピー — 図をPNG画像としてクリップボードにコピーします。PowerPointやWordに Ctrl+V でそのまま貼り付けられます
- SVG出力 — 見た目どおりのベクター画像(SVG)を書き出します。拡大しても劣化しません
- PNG出力 — 3倍解像度のPNGを書き出します。SVGを受け付けない投稿システムやチャットへの貼り付け用です
- 背景:白 — PNG出力とコピーの背景を白⇔透過で切り替えます(クリックでトグル、設定は記憶されます)。暗い背景のスライドに載せるときは透過が便利です。SVGは常に透過です
11. 表示の操作
- マウスホイール — カーソル位置を中心にズーム
- Shift+ドラッグ / 中ボタンドラッグ — パン(画面移動)
- F / ⤢ 全体 — 回路全体が見える位置・倍率に一発で戻ります。シートを切り替えたときも自動で全体表示になります
12. ショートカット一覧
| キー | 働き |
|---|---|
| V | 選択モード |
| W | 配線モード |
| A | 矢印モード |
| T | テキストモード |
| R | 回転(選択中 / 配置中 / 貼り付け中) |
| M | 左右反転(選択中 / 配置中) |
| C | 選択物を複製スタンプ |
| D | 選択中の配線・素子・枠の破線を切替 |
| B | 選択中の配線・枠の太線を切替 |
| F | 全体表示(ズームフィット) |
| Delete / Backspace | 選択物を削除 |
| Esc | 選択モードに戻る / 選択解除 / 操作キャンセル |
| Ctrl+Z | 元に戻す(U でも可) |
| Ctrl+Y / Ctrl+Shift+Z | やり直し |
| Ctrl+C / Ctrl+V | コピー / 貼り付け |
| Ctrl+A | 全選択 |
| 右クリック | モード終了 / 配線キャンセル / 線の端の矢じり切替 |