📖 回路図エディタ — 使い方

目次
  1. 画面の構成
  2. 素子の配置
  3. 選択・移動・編集
  4. 配線
  5. 矢印(信号の流れ)
  6. テキストとラベル
  7. コピー&ペースト
  8. 自作素子
  9. シート(複数の回路図)
  10. ファイル保存と受け渡し
  11. 表示の操作
  12. ショートカット一覧

追加機能:サンプル回路 / SPICE netlist の読み込み

1. 画面の構成

メニューでできること

メニュー操作
描画矢印、テキスト、注釈枠を追加
編集回転、反転、整列、削除、回路ブロックの登録
装飾破線・太線、色、フォント・文字サイズ、素子名の表示を変更
確認ネット追跡、ERC、ネット一覧、全シート検索、ロック一覧
出力PNG画像のコピー、SVG・PNG出力、PNGの背景を変更
ファイル回路JSONの保存・読み込み、SPICE netlist の読み込み、全消去
サンプル分圧回路、RC ローパス、反転増幅器を新しいシートに追加

キーボードショートカットは、メニューを開かずに使えます。操作に必要な素子や配線を選んでからメニューを開いてください。

作業内容は自動的にブラウザ(localStorage)へ保存され、次に開いたとき復元されます。

複数のタブで開いている場合、保存を順番に処理します。別タブで保存内容が変更されたら上書きを停止し、通知します。このタブの編集は残るので「全体をファイル保存」で退避してから「最新の保存内容を開く」を押してください。タブ間の排他保存を利用できないブラウザではファイル保存をご利用ください。ツールバーに「自動保存待ち」「自動保存済み」と保存時刻を表示します。容量不足などで保存できない場合は警告と「全体をファイル保存」を表示します。以前の保存内容が読み込めない場合は自動保存を停止して上書きを防ぎます。

自動保存はブラウザごとです。別のPCやブラウザには引き継がれないので、長期保存や受け渡しには「ファイル保存」を使ってください。

2. 素子の配置

  1. パレットの素子をクリック(配置モードに入り、カーソルに半透明のゴーストが付きます)
  2. キャンバスをクリックすると配置。続けて何個でも置けます
  3. 配置中に R で90°回転、M で左右反転
  4. 右クリックか Esc で配置モードを終了

素子には接頭辞に応じた名前(R1, C2, M3...)が自動で付きます。GNDと端子には自動命名はありません。電源(VDD)とネット名には「VDD」「net」という名前が付くので、ダブルクリックで AVDD や Vout などに変更して使います。

基本素子

抵抗・コンデンサ・インダクタ・ダイオード・NMOS・PMOS(ボディ/バルク端子付きの4端子版もあります)・NPN・OPアンプ・電圧源・電流源・GND・電源(VDD)・ネット名・端子・チョッパ ⊗・ブロック(汎用の箱)が用意されています。

AND・OR・NOT・NAND・NOR・XOR・XNOR・バッファの論理ゲートは「論理ゲート」グループにまとまっています(見出しクリックで開閉)。

全シート検索

「確認 → 全シート検索」で配置済みの部品名・値・ネット名・注釈を検索できます。大文字・小文字を区別しない部分一致です。結果を選ぶと、そのシートと項目へ移動します。200件を超える場合は検索語を絞ってください。

編集ロック

素子・配線・文字・枠を選び「編集 → ロック」で保護できます。移動、回転、削除、装飾変更や再配線の対象から除外されます。ロックした配線の接続先の素子と親配線も、接続を保つため保護します。選択して「ロック解除」で編集を再開できます。ロックは保存・コピーにも引き継がれます。編集画面には🔒、ロック配線の接続先には🔗を表示します。「確認 → ロック一覧」で全シートのロック項目を探し、選択や個別解除ができます。これらのマークは出力画像に含みません。表示設定の切り替えやUndo、シートの削除、全体の置き換えを禁止する機能ではありません。

記号の流派・表記の切り替え

切り替えは配置済みの素子にも即座に反映されます。

3. 選択・移動・編集

ラベルの重なりを整理

「編集 → ラベルの重なりを整理」で、表示中の部品名・値・注釈の文字領域の重なりを確認します。部品・配線を固定し、ロックされていない部品名と値、注釈を移動する候補を作ります。部品名と値はまとめて移動します。文字・部品本体・配線を避けられる場所がなければ元の位置を保ちます。

変更前・変更後と重なりの一覧を比較し、「この配置を適用」で確定します。一覧から該当箇所を拡大でき、「全体表示」で戻せます。計算は停止でき、適用前のキャンセルでは回路を変更しません。適用後は1回のUndoで戻せます。部品・注釈の合計600件、配線1000本までです。

↖ 選択(V)が基本のモードです。

操作はすべて Ctrl+Z(戻す)/ Ctrl+Y(やり直し)の対象です。

4. 配線

─ 配線(W)でピン(赤い点)またはワイヤの途中をクリックして始点を決めます。経路は障害物(素子の本体)を避けて自動で計算され、曲がりが最少になるルートが選ばれます。

ワイヤの選択と編集(選択モード)

意図的な未接続(NC)

部品を1つ選択し、右のプロパティで「ピン○をNCにする」を指定します。端子に×印が付き、その端子の未接続警告を抑えます。NC指定の端子に配線がある場合はERCでエラーになります。指定はUndo・コピー・ファイル保存に対応し、×印は出力画像にも含まれます。ロック中の部品では指定を変更できません。

5. 矢印(信号の流れ)

→ 矢印(A)は配線と同じ操作で、終点に塗りつぶしの矢じりが付く線を引きます。ブロック図の信号の流れなどに使えます。

6. テキストとラベル

フリーテキスト

T テキスト(T)でクリックした場所に注釈を置けます。素子とは独立していて、選択モードで移動・削除・コピペできます。ダブルクリックで再編集、空にして確定すると削除されます。

素子名ラベル

ラベルとテキストのフォントは「装飾」メニューの「フォント」で切り替えられます(等幅 / Times / 明朝 / ゴシック)。

注釈枠

▭ 枠でドラッグすると注釈用の枠(点線)を描けます。チップ境界や回路の一部の囲みに使います。

7. コピー&ペースト

8. 自作素子

端子には固定IDを付けます。既存の素子にも自動で付与し、編集画面で表示します。保存前に使用箇所、配線端、NC指定への影響を確認できます。端子の並び順が変わっても固定IDで対応を保ち、全シート・削除シート・ブロック・コピー中の回路・Undo/Redo履歴に反映します。

配線・NC・履歴で使用中の端子を削除・移動する変更は適用せず、該当箇所を表示します。必要な使用箇所を整理してから変更してください。端子を削除して同じ位置に置き直した場合も別の端子として扱います。自作素子の定義変更そのものはシートのUndo対象外です。

パレット下部の+ 新規作成で、自分の回路記号を作れます。中央の + マークが素子の中心(配置時の基準点)です。

ツール働き
↖ 選択要素をクリックで選択、ドラッグで移動、Delete で削除
─ 線クリックで始点 → クリックで線を確定。そのまま連続して描けます。右クリックか Esc で区切り
○ 円クリックで中心 → もう一度クリックで半径を決める
▭ 四角クリックで角 → もう一度クリックで対角を決める
◠ 円弧始点 → 終点 → 膨らませたい方向の順に3クリック。トランスのコイルなどに
あ テキストクリック位置に文字を置く(+, OUT などの記号内表記)
● ピン配線の接続点。線の先端などに置きます。最低1つ置かないと配線できない素子になります
✕ 消すクリックした要素を削除
誤って閉じないよう、エディタは Esc では閉じません。「保存」か「キャンセル」ボタンで閉じてください。

よく使う回路のブロック登録

  1. 再利用したい素子・配線・テキスト・枠を選択します
  2. 「編集」メニューの「▣ ブロック登録」を押して名前を付けます
  3. 左パレットの「回路ブロック」から選ぶと、通常の貼り付けと同じように連続配置できます

登録内容はこのブラウザに保存されます。配置時、自動命名された素子には新しい番号が割り当てられます。

9. シート(複数の回路図)

削除したシートは「ファイル → 最近削除したシート」に保持します。「復元」で末尾へ戻せます。ロックやNC指定、表示位置も保持し、全体バックアップにも含みます。削除前から開いているページではシートのUndo履歴も引き継ぎます。自動保存に失敗した場合は全体バックアップで退避してください。

10. ファイル保存と受け渡し

回路データの保存と読み込みは「ファイル」メニュー、画像としての書き出しは「出力」メニューを使います。

画像出力(コピー / SVG / PNG)はいずれも、素子やワイヤを選択した状態で押すと選択範囲だけを書き出します。1枚のシートから図の一部を切り出すときに便利です。素子名を非表示にしていれば名前なしで出力されます。

全体バックアップと復元

「ファイル → 全体バックアップ」で全シート、最近削除したシート、自作素子、回路ブロック、お気に入り、表示設定とシートごとの表示位置を1つの .workspace.json に保存します。Undo履歴は含みません。「全体バックアップを復元」で内容を検証し、シート数などを確認してから復元できます。

標準では既存のシートへ追加し、表示設定は現在のものを保ちます。同名の自作素子は別名で追加して参照も合わせます。「現在の全体を置き換える」を選ぶとシートと設定をまとめて復元します。置き換えはUndoでは戻せないので、現在の内容を先にバックアップしてください。ファイルの処理はブラウザ内で完結します。

.circuit.json は中身がただのテキスト(JSON)なので、メールやチャットで送ったり、Gitで管理したりできます。

サンプル回路

「サンプル」メニューから回路を選ぶと、素子と配線を配置した新しいシートを追加します。値の編集、素子の移動、配線の変更、画像出力をすぐに試せます。

回路構成と理論上の目安
分圧回路5V電源と10kΩの抵抗2本。出力に負荷をつながない場合、分圧点は2.5Vです。
RC ローパス1kΩの抵抗と100nFのコンデンサ。理想素子・無負荷の遮断周波数は約1.59kHzです。
反転増幅器入力抵抗10kΩ、帰還抵抗100kΩ。理想OPアンプを仮定した電圧利得は−10倍です。電源端子・電源配線は省略しています。

これらは編集用の回路図です。表示した電圧・周波数・利得は理論値の説明で、回路シミュレーションの結果ではありません。

SPICE netlist の読み込み

部品名・接続ノード・値を記述したSPICE形式のテキストから、編集できる回路図を作成します。「ファイル」メニューから netlist の読み込みを開いてください。

  1. netlist ファイルを選ぶか、入力欄にテキストを貼り付けます。
  2. 「内容を確認」を押し、部品数・ネット数、警告、回路図プレビューを確認します。計算中は「計算を停止」で中止できます。
  3. エラーがなければ、新しいシートへ追加します。警告がある場合は、図に含まれない記述を確認してから追加してください。

配置方法を2種類から選べます。「従来:格子配置・ネット名で接続」はこれまで通り、記述順に部品を並べ、各端子から短い配線でネット名につなぎます。

「接続優先で自動配置・近い端子を配線」は、接続を共有する部品が近くなるように並べ、近い同名端子を直角の線で結びます。別ネットでも線の途中同士は非接続で交差でき、水平の線にまたぎの弧を表示します。端点・曲がり角への接触、線の重なり、部品本体の横切りは避けます。表示設定で線を省略した接続や、経路を確保できない接続はネット名で表します。

接続優先モードで「遠い接続も線でつなぐ」にチェックすると、配線対象の距離制限を外し、端子の外側や回路の外周を通る経路も試します。初期設定はオフです。部品・文字・誤接続を避ける経路が見つからない接続はネット名で表します。すべての接続を必ず線で結べるわけではありません。

「部品の並べ方」の「回路構造を優先」は、同じ2ノードにつながる部品を並列の組として上下に並べ、接続の段階を横方向に配置します。単純な直列回路は横一列になります。電源ネットだけを共有する部品は独立して配置します。回路の用途や信号方向を推定する機能ではなく、複雑な帰還回路などは手動調整が必要です。「近い接続を優先」も引き続き選べます。

「電源・GNDの表示」は、従来表示(GND記号1個)、ネット名のみ、端子ごとの記号、共通配線から選べます。対象はノード0と「電源ネット名」欄に指定した名前です(大文字・小文字は区別しません)。共通配線は接続優先モードで使い、「遠い接続」のチェックによらず対象電源の遠距離配線も試します。端子ごとの記号は0にGND、その他に電源バーを付け、ネット名を残して区別します。ネット名のみの場合はGND記号を省くため、ERCのGND配置警告が出ることがあります。

配線経路は、候補の長さ・曲がり角・交差の数を比較して選びます。追加する配線は、現在のフォントと文字サイズで見積もった部品名・値・ネット名・注釈の表示領域も避けます。読み込み後に文字やフォントを変更した場合は、必要に応じて配置や配線を調整してください。

「抵抗・コンデンサ・コイルの向きを自動調整」は接続優先モードで初期設定オンです。接続先に応じて0°・90°・180°・270°から向きを選び、端子とノードの対応を保ちます。チェックを外すと標準の向きで配置します。その他の部品と従来モードの向きは変更しません。

プレビューはドラッグで移動、+/−で拡大縮小できます。「全体表示」で戻ります。下の一覧は、線が連続していないためネット名で接続を表す区間です。GNDも含み、電気的な未接続を意味しません。項目を選ぶと両端子を赤丸で示して拡大します。プレビューの操作では、編集中のシートは変わりません。

配置計算はブラウザ内のWeb Workerで行います。停止、入力・設定の変更、計算中に画面を閉じる操作で中止でき、古い計算結果は追加できません。配置・遠距離配線・向きの設定を変えて再度「内容を確認」を押すと、追加前に結果を比較できます。

「この候補を比較に保存」で最大4件の配置を並べて保持できます。「この候補を使う」で入力・設定・配置結果を戻し、新しいシートに追加できます。候補はこのページを開いている間だけ保持し、再読み込みでは消えます。保存後にフォントなどの表示設定を変えた場合は、選択時に再計算します。

読み込み後は「確認 → ネット名だけの接続」で、現在の図から線が連続していない区間を確認できます。項目を選ぶと両端子を選択・表示します。編集中は自動で再確認するので、手動で線を結ぶと一覧から消えます。これは電気的な未接続一覧ではなく、同名ネットでつながっている区間の一覧です。

「編集 → 配置固定で再配線」は、部品位置・向き・端子・分岐点を保って既存の線の経路を見直します。名前・値・注釈の領域を避け、長さ・曲がり角・交差を評価します。経路が見つからない線や矢印は元のまま残します。計算後は変更前・変更後を同じ範囲で比較し、変更された線を変更前は橙・変更後は青で強調します。左右の拡大縮小・ドラッグ移動は同期し、+/−と「全体表示」も使えます。変更しなかった線の理由も確認できます。「採用する配線」のチェックを外すと、その線は元の経路を保ちます。選択に応じて変更後の図を更新し、接続が変わる組み合わせは適用を止めます。確認中は適用ボタンが無効になります。「適用」で確定するまでは元の配線を保ち、キャンセルもできます。ロックされた配線とその接続先は変更しません。計算中は「再配線を停止」で中止でき、計算中に編集やシート切替があった場合は結果を適用しません。変更は1回のUndoで戻せます。対象は1000部品・1000配線までです。

読み込む同名ネットは大文字・小文字を区別せず接続として扱います。「確認」メニューのネット追跡・ネット一覧でも確かめられます。元の回路図の配置や配線経路は復元しません。配置や表示の設定を変えたら「内容を確認」をもう一度押してください。

対応する部品

記述取り込む内容
R / C / L抵抗・コンデンサ・インダクタの2端子と値
V / I独立電圧源・独立電流源の2端子。DC・AC・PULSEなどの指定は文字列として表示
Dダイオードのアノード・カソードとモデル名。モデル定義がなくても取り込み可能
QC・B・Eの3端子。読み込むnetlist内に .model のNPN定義が必要
MD・G・S・Bの4端子。読み込むnetlist内に .model のNMOSまたはPMOS定義が必要

Spectre(.scs)の読み込み

子回路ブロックのコピー・貼り付けとシート複製は、開いて編集済みの子回路・孫回路も独立したシートとして複製します。複製先の内部を編集しても元には影響しません。貼り付けのUndoでは複製した子回路を削除シートに退避し、Redoで戻します。全体で100シートを超える複製は中止します。

自動保存・全体バックアップでは、同じ元netlistと追加ファイルを共通データとして一度だけ保存します。各シートは参照を持ち、読み込み時に復元します。以前の共通化されていない保存データも読み込めます。参照先がない・壊れた共通データはエラーにして読み込みを止めます。

プロパティの「端子の対応・接続を確認」から、MOSのG/D/S/Bなど個別端子のネットを強調できます。子回路では「端子名 → 子回路」を選ぶと内部の対応ネットを強調し、「親回路へ戻る」で親の対応端子に戻ります。内部から該当ネット名を削除した場合は、見つからないことを表示します。

「元netlistとの差分」は読み込み時の部品・端子を基準に、部品の追加・削除、名前変更、接続先やネット名の変更を確認します。項目を選ぶと該当部品へ移動できます。配線の曲がり方だけの変更や、値・モデル式の評価は対象外です。確認は停止可能で、編集後は再確認を促します。この更新より前のシートなど、比較基準がない場合は元netlistから読み込み直してください。

残る接続の一覧には、距離設定の対象外、電源・GNDの表示設定、探索待ち、候補内で経路が見つからない、近傍候補の範囲外を表示します。探索記録が編集によって古くなった場合は「再確認待ち」と表示します。「経路が見つからない」は試した候補についての結果で、あらゆる経路が不可能だという意味ではありません。各項目から両端子へ移動できます。

「素子対応・端子順の確認」にはモデル名、変換先、入力とエディタの端子順、使用数、判定を表示します。「対応表の仮定」「未対応」は自動で開いて表示します。モデル対応を変えた場合は「内容を確認」を再実行してください。

読み込み後の子回路ブロックをダブルクリックするか、プロパティの「子回路を開いて編集」で内部を別シートに開きます。同じインスタンスを再度開くと編集済みシートに戻ります。「親回路へ戻る」で戻れます。内部編集はそのインスタンス用で、他のインスタンスや親ブロックの端子定義を変更しません。元netlist・追加ファイル・内部シートはブラウザの自動保存と全体バックアップに含まれます。これは階層をたどって編集する機能で、Spectreへの書き戻しやシミュレーションは行いません。

図上の値は主要パラメータを最大42文字で表示します。全モデル名・パラメータ式はプロパティの「読込時のモデル・全パラメータ」で確認できます。図上の値を編集しても、参照用の読込時情報は保持します。

「残りを続けて配線」は部品位置と既存配線を保ち、同名ネットの近傍候補を最大100件ずつ探索します。進捗表示と停止ボタンがあり、停止したバッチは反映しません。完了分はCtrl+Zで戻せます。同じ条件で再実行すると、失敗した候補も含めて処理済みの候補を飛ばします。編集や表示条件を変更すると候補を調べ直します。障害物や候補の制限で残る接続は同名ネットとして保持します。

simulator lang=spectre、subckt / ends、括弧付き端子リスト、parameters、行末のバックスラッシュによる継続行に対応します。「Spectreのサブ回路・モデル設定」で読み込むsubcktを選べます。空欄ではトップレベルの部品、または他から参照されない最後のsubcktを選び、選択結果をプレビューに表示します。

子回路は宣言順の端子付きブロックで表示します。「同梱された子回路の内部を展開」を選ぶと、同じ入力や追加ファイルにある定義を展開します。インスタンスごとに内部ネット名を分離し、共有端子は接続を保ちます。展開後1000部品を超える場合や再帰参照は中止します。未定義の子回路・モデルは端子順を保ったブロックとして残し、警告に列挙します。

include は自動取得しません。「追加の回路ファイル」から必要な .scs を選んでください。同名定義は主ファイルを優先し、追加ファイル同士の矛盾は読み込みを中止します。別の設計の同名subcktを混ぜないよう、必要なファイルだけ追加してください。

モデル対応表の初期値は nch/nch3→NMOS、pch/pch3→PMOS、pnp2_3→PNP、rppolyhri→抵抗、mimcap→コンデンサです。PDKに応じて編集・削除できます。MOSはD G S B、BJTはC B Eの入力順で記号へ対応付けます。モデル式・寸法から抵抗値や容量値を計算する機能ではありません。パラメータは文字列として表示し、シミュレーションや外部モデルの実行はしません。

100部品または200端子を超える回路では、配線候補を各ネットの近傍に絞り、最大100区間を探索します。残りの接続は同名ネットで保持します。設定はプレビューで明示し、計算中は停止できます。インポートで作った端子付きブロックは通常の自作素子として保存・編集できます。

SPICEは1回100部品、Spectreは1000部品までです。主ファイルは256KiB、Spectre追加ファイルは64個・合計3.5MiBまでです。コメント行や + で始まる継続行に対応します。タイトルを明確にするには、先頭に * 回路名 または .title 回路名 と記述してください。

SPICE形式のPNP、4端子BJT、サブ回路呼び出し(X)などの未対応部品、重複する部品名、構文エラーがある場合は追加を中止します。.if や .alter などで回路構成を切り替える記述や、.lib のライブラリ定義区間も対象外です。

.subckt・.control 内の記述、解析命令、.include・.lib による外部ファイル参照は、警告を表示して除外します。モデルの電気特性の計算、外部ライブラリの読み込み、SPICEの解析は実行しません。

読み取りと解析はブラウザ内で行い、入力内容をサーバーへ送信しません。追加した回路図は通常の編集内容と同じく、このブラウザの自動保存対象になります。

11. 表示の操作

12. ショートカット一覧

キー働き
V選択モード
W配線モード
A矢印モード
Tテキストモード
R回転(選択中 / 配置中 / 貼り付け中)
M左右反転(選択中 / 配置中)
C選択物を複製スタンプ
D選択中の配線・素子・枠の破線を切替
B選択中の配線・枠の太線を切替
F全体表示(ズームフィット)
Delete / Backspace選択物を削除
Esc選択モードに戻る / 選択解除 / 操作キャンセル
Ctrl+Z元に戻す(U でも可)
Ctrl+Y / Ctrl+Shift+Zやり直し
Ctrl+C / Ctrl+Vコピー / 貼り付け
Ctrl+A全選択
右クリックモード終了 / 配線キャンセル / 線の端の矢じり切替

読み込みと階層の補助機能

「読み込み設定プリセット」で配置・配線・電源表示・モデル対応を名前付きで30件までブラウザに保存できます。同じ名前で保存すると上書きします。元netlist、追加ファイル、subckt名は含めません。プリセットは全体バックアップには含まれません。

シート上の階層表示で祖先の回路へ移動できます。選択中のシートタブは自動で表示範囲に入ります。「確認」の「子回路の端子チェック」は開いた子回路について、親の各端子と同名のネットが内部にあるか確認します。削除・名前変更や親ブロックの消失を一覧に表示します。未展開の子回路と元から使用されていない端子は対象外です。

残る接続の一覧でネット名をチェックし「選んだネットだけ追加配線」を押すと、そのネットだけを探索します。距離・電源の設定は引き継ぎ、既存の配線は保持します。停止・Undoも使えます。

「複数netlistを一括読み込み」でファイルを選び「一括追加」を押すと、各ファイルを独立したシートへ追加します。subcktは各ファイルで自動選択し、現在の配置・モデル設定と明示した追加ライブラリを使用します。成功・失敗・警告を一覧に表示します。停止すると計算中の回路は追加せず、追加済みの回路は残します。最大100ファイル・1ファイル256 KiB、全体で100シートまでです。

VDD・VSSとMOSボディの配線除外

netlist読み込みに「VDD・VSSを配線せずネット名で接続」と「MOSのボディ端子のVDD・VSSを配線せずネット名で接続」を追加しました。前者はVDD・VSS全体、後者は4端子MOSのB端子だけが対象です。端子からネット名までの短い線を残して電気的な接続を維持します。大文字小文字は区別しません。GNDの0や別名電源は従来の電源表示設定で指定してください。

これらは「共通の線で結ぶ」より優先します。プリセット・一括読み込み・開く子回路へ引き継ぎます。「残る接続」の一覧でもシートごとに切り替えられ、Undoと保存に対応します。既存の配線は削除せず、その後の追加配線から適用します。